ノイエ・フォルム2017  デジタル版増刊号

imm 2017 リビング・キッチン

Design Review

Table of Contents

01

デザインハイライト
4つの人気キッチン
デザインを特集

芸術的なキッチンの

ミニマリズム

02

溢れる革新的な機能性

03

 

デザインハイライト:

4つの人気キッチンデザインを特集

01

File No.1

ワーレンドルフ

MK-1とMK-2:

展示のモットー:センス&センセーション

今年ワーレンドルフはAuthentic LineからMK-1「swing」を発表する。

特徴となっているのは、バルカン・ブラックと淡い光沢をもつグレーの組み合わせによく合う艶消しホワイトの天板を備え、反射面に内蔵されている照明によって、まるでキッチン設備が浮かび上がっているように見える効果を増幅させている。MK-1の内部は、官能的でビロードのような淡い光沢をもつ表面と、オーク仕上やベニアのレール、オーク材のエッジが奏でるコントラストが特徴的である。その組み合わせにより、伝統的なキッチンのデザインを強調しつつ、感覚に訴える材料や色、手ざわりをユーザーにもたらす。設置面積を最小限にすることにより、圧迫感なく広々とした風通しのよい感覚を生み出し、高級感を味わうことができる。

Photo/Warendorf

Photo/Warendorf

Mk-2の「new glamour」は、現存する最大の家庭用キッチンステージを提供する。その材料の選択と反射のコンビネーションはコスモポリタンな演出を見せる。温かみがあり、手ざわりの良い炭色のオーク材が、洗練されたステンレス・スチールおよび大理石模様のセラミックと共に使用されている。非常に滑らかに磨かれた黒のラッカー仕上げにより全体的に完全な一体感を醸し出している。
テーマの一貫性が重要であり、クルミ材の枠、トネリコ材の差し込みの濃い色の木材を用いることで、内部の連続性を保っている。キッチンの配置は、アイランドまたはカウンター型が加わったビュッフェ式の構成である。

File No.2

Photo:Scavolini Favilla

ライヒ

ル・コルビュジエのカラーと新しいEVO

エレガントな色調の個人用のキッチン今年の「リビング・キッチン(国際キッチン専門見本市)」にてライヒはル・コルビュジエによる色調を取り入れた新しいキッチンを展示した。ナチュラルさと時代を超えたニュアンスの選択により、ライヒのキッチンは、その部屋と周りの建造物と深く融合する。ライヒはこれから提供する商品ラインでル・コルビュジエのLes Couleurs® を取り入れた初めての、そして唯一のキッチンメーカーである。この見本市でのライヒのその他のハイライトとして、新しい最上級EVOデザイン・シリーズがある。これは、カウンターットップのエッジの可視部分をわずか5mmにすることにより、同色のフロント面、ハンドル、そしてカウンタートップに一体感を持たせている。EVOは「リビング・キッチン」での最高賞であるICONIC AWARDS:Interior Innovation Winnerを受賞した。German Design Council(ドイツデザイン評議会)により表彰されるこのデザイン賞は「革新的な最高のパフォーマンス」を称え、建築と家具の世界をつなぐものとなっている。

Photo/LEICHT​

特徴的な色調を持つ新しいキッチンライヒとル・コルビュジエのLes Couleurs®

ライヒはル・コルビュジエのLes Couleurs® を提供する初めての、そして唯一のキッチンメーカーである。-「リビング・キッチン2017」での展示から。

Photo/LEICHT​

エレガントなライヒの高級キッチンのEVOシリーズ。
ライヒは、カウンタートップの端面の可視部分をわずか5mmにすることにより、同色のフロント面、ハンドル、そしてカウンタートップに一体感を持たせたEVOデザイン・シリーズで、Iconic Awards:Interior Innovation 2017を受賞した。

File No.3

アルノ: Special Edition Alno 90-

アルノの90周年を祝う特別仕様商品

Photo/Alno

アルノは90周年を祝うのにふさわしい新しいデザイン・コンセプトを制作した。そのALNO 90は1927台のみ販売される。ALNO 90は会社の設立者、Albert Nothdurftの時代の歴史的なデザイン要素を適用しつつ、近代の材料とハイテク製造技術を駆使している。

Photo/Alno

File No.4

スカボリーニ

ネンドのKiコレクション

Kiコレクションは、スカボリーニによるイタリアの権威ある職人技術と佐藤オオキが率いる日本のスタジオ、ネンドの独特なアプローチを組み合わせており、デザインを“驚き”、“実験的”、そして“精錬された細部”
として解釈している。
キッチンとバスルームのために設計され商品は、スカボリーニの最近の国際戦略を反映したものとなっている。それは、Ora-ïto、Diesel Creative Team、マイケル・ヤング、カリム・ラシッド、King&Miranda Design、ジウジアーロ・デザインなどの名声あるデザイナーによりデザインされたブランドの提案から見ることができる。
Kiは二つの物体により、キッチンを「隠された」ものにし、空間を造り、デザインに完璧な自由を与えることをコンセプトにしている。その二つの物体とは、まず、器であり、これは存在感のある独特な物体で、永遠に繰り返すことのできる表現上の記号の統合体である。二つ目は木材の棚で、純粋な本質を表している(Kiとは日本語で“器”と“木”を意味している)。このコレクションはミニマリズムと極度に現代的な趣向を厳密に解釈したもので、特別な価値、創造的な考え、革新的なチャレンジ、継続的な探索、真のイタリア品質、精密な細部の加工を体現している。

Photo/Scavolini

この画像はネンドによりデザインされた、スカボリーニの新しいKiキッチンである。この構成は厚さ4cmのHono Elm ラミネート天板を備えたアイランド・キッチンが特長だが、これは実用的なテーブルに変化する。広いベース・ユニットは10センチの台座を持つHono Elm メラミン化粧のドアを備えている。このベース・ユニットとバスケットは片側にハンドルがあるドアを用いて開くことができる。
このアイランド・キッチンの主な特徴は流し台で、専用の蛇口とKi鍋置きはCristalplant製で、その新しさと重要なカスタム可能な要素により、このキッチンのコンセプトを一つにまとめている。
右側には、同じ仕上げをした背部パネルを持つ、Hono Elm メラミン化粧のドアと棚から成る、壁に設置されたベース・ユニットがあり、このコンセプトを特徴づけるとしたもう一つの要素である。残りの容器は存在感のある独特なアイテムで、それはウォール・ユニットとして機能し、流し台と鍋置きと同一の線で結ばれている。左側にあるのは、Hono Elm メラミン化粧のドア、サテン仕上げのハンドル、大容量冷蔵庫ユニットを備えた大型の戸棚ユニットである。この構成は特別にデザインされた換気扇とネンド・スタジオによりデザインされたホワイトの鋼製ウォール・ランプにより全体的な一体感が生み出される。Myaチェアはスカボリーニ・コレクションからのものである。

Photo/Scavolini

この画像はネンドによりデザインされたスカボリーニのKiコレクションが創出する、高級感とミニマリズムを完璧に融合したバスルームである。このバスルームの主役はピュア・ホワイトのメラミン製のスカボリーニの「Fluida」ウォール・システムである。これは、家の他の部屋との相互汚染防止と機能性に対する需要を受け入れることが増えたバスルームのために、メーカーが提案する実用的なバスルーム家具の解決策の一要素でもある。

Hono Elmメラミン化粧の棚は、このコレクションの特徴的な要素である容器を収納し、ウォール・ユニットとしての機能も果たす。

芸術的なキッチンのミニマリズム

02

 

都会の世界において、制限された空間は共通のテーマである。ここでは、キッチンの設置面積を最小限にするアプローチを紹介する。

Photo:Pro-Art/Design Line:ライム

Pro-Artキャビネット・キッチン-
クラシックさと刺激性

Pro-Artの異なるキャビネット・キッチンの商品ラインから3種類のcolorLineを紹介する。これはオフィス、単身用のアパート、多目的のスペース用にデザインされ、冷蔵庫、調理器具、流し台がキャビネットに内蔵されている。それにより、用途が隠された美しい家具の一部が残されている。複数の色とモジュール構造は、このキッチンは周りがどのような色や大きさであっても調和して適応し、全ての顧客の必要を満たすことができる。

Photo:Pro-Art/Design Line:ジンク・イエロー(亜鉛黄)

Photo:Pro-Art/Design Line:ホワイト

Pro-Art Suitcaseキッチン:Cook’n Roll

Pro-Art Suitcaseキッチンは最新で最高の材料と器具を用いた最高級オープン・デザイナー・キッチンと対極をなすものである。ミニマリストなアプローチをとっているものの、材料と器具の品質は高いレベルにあるため、手ごろな形のおしゃれなキッチンに仕上がっている。それぞれのキットケースはユーロパレットで運搬を容易にし、都市から都市へと移動する都会のノマドにとってなくてはならないものとなっている。

Photo:Pro-Art Suitcase

Photo:Pro-Art Suitcase

 

溢れる革新的な機能性

03

大手有名ブランドは2年毎に開催される「リビング・キッチン」で特徴的な新技術を紹介している。その中から、選ぶのは困難であったものの、私たちが選んだ2つのテクノロジーを紹介する。

ソニーXperiaモバイル・プロジェクター

Xperia ProjectorはアンドロイドOSを用いた自律装置である。この製品はビーム出力装置とタブレットで構成されており、インタラクティブなアンドロイド・インターフェースを天板、机上、壁に照射するが、そこでXperia Projectorがバーチャル・タッチスクリーンを起動し、タッチ、声、ジェスチャーによりタブレットでもおなじみの操作を行うことができる。

Photo: Xperia

ドイツのキッチンメーカー、ノルテ社のマーケティング・ディレクターであるAxel Brinkmannはソニーとの特別なコラボレーションを喜び、ケルンの見本市で以下のように述べている。「私たちはお互い、スマートな生活というテーマを異なるアプローチでとらえている最適なパートナーと見なしています。ノルテはキッチンで生活の場をもたらし、ソニーは生活を焦点に当てた革新的な技術を開発します。私たちはパーフェクトな組合せなのです」。Xperia Projectorのコンセプトは全く新しいコミュニケーションと交流の場を提供するものだ。タッチスクリーンのようなインターフェースにより、家族全員で食卓、アイランド・キッチンなどあらゆる平らな面の周りを囲み、それぞれの計画やカレンダーを調整したり、特別なひと時の写真や動画を見たり、インターネット・ショッピングを楽しむことができる。

ミーレ社:食器洗い機 EcoFlex & モバイルアプリ

新たに発売されるG 6000 EcoFlex食器洗い機は、ドイツのテュフ ラインランド製品検査機関により1時間以内に完了するAランク洗浄サイクル性能が認められている。これはミーレのみが有する性能認定である。
新たに導入された「クイック・パワー・ウォッシュプログラム」は、食器やカトラリーを僅か58分で洗浄乾燥する。ミーレ国外家電製品部門のディレクター、ゲルノ・トレッテンブレン氏は「このプログラムにより消費者が求める最高の洗浄を短時間で実現し、どのメーカーよりも一貫してご提供しています。」とコメントしている。これは、ミーレがG 6000 EcoFlex及び、クイック・パワー・ウォッシュ専用に開発した「ウルトラタブ・マルチ」により達成できた性能でもある。従来の多成分性洗浄タブレット錠とは異なり、ミーレが開発した成分は2−3分で完全に溶けるため、テュフ ラインランド社に認定されたとおり、短時間サイクルでも素晴らしい洗浄、乾燥が行えるのだ。

新たに設計されたバスケットにより食器を入れる際の柔軟性、利便性が更に改善された。特許取得済みの調整可能なカトラリー用3D引出しを導入して以来、ミーレは食器を入れる際の柔軟性の観点から上下のバスケットにヒンジ付きの突起を搭載するなど、業界の基準となってきた。これにより、食器と合わせて背の高い脚付きグラス、大皿、厚手の鍋などを安定的かつ容易に入れることが可能となり、ミーレ消費者の個別ニーズへ応えることができている。G 6000 EcoFlex食器洗い器では更に柔軟性を持たせ次のレベルへと昇格させた。ミーレ製食器洗い機が静かに、そして確実に家事をこなす間、消費者へ気持ちのゆとりや充実した時間を提供する。ミーレはこれらの新製品により消費者のライフスタイルへ更なる貢献を約束している。

Photo/Miele:EcoFlex

Photo/Miele:Miele@mobile app

これまでミーレのアプリMiele@mobile は、主にタブレットPCやスマートフォン経由でミーレ家電を管理・モニタリングするために使用されていたが、ケルンにおける国際家具見本市Living Kitchen 2017以降、1000以上のレシピや約200件の食材下ごしらえ動画へ簡単に無料アクセスすることが可能になった。
今回の取り組みはモバイルレシピプラットフォームとして受賞暦のある「Kitchen Stories」との協力のもと実現した。本アプリはベルリンに拠点を置く設立間もない企業によって作られたもので、現在の市場において最高のアプリとされているが、現在、日本では未発売の商品である。

 

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