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2020.Vol.11

オフィスのワーキングエリアを拡げよう

Expanding the working zone

コロナ禍の社会状況下で、人々の働き方が急速に変化してきている。ニューノーマル時代の働き方としての在宅勤務者向けの自宅職場環境の充実化が期待されていると同時に、オフィスにも環境のアップグレードが待たれている。

 

会社のインテリアのひとつの結論は、フレンドリーでリラックスできる住文化の導入だ。騒音の低減も重要なファクターのひとつだ(「ノイエ・フォルム2020」オフィス特集記事参照)。そして、これからのオフィスは密がなく、居心地のよい、観葉植物とラウンジエリアを備えた場所が求められる。ソファのあるエリアが堅苦しくないコミュニケーションの場となり、デスクは個人で固定せず、目的やスケジュールに応じて柔軟に使用し、可動式のパーティションシステムが動かない仕切り壁の代わりとなる。同僚から離れていたいなら、単に家に帰ればよい。オフィスでは、すでにそこにあるものをうまく嵌め込み直していく必要がある。広いスペースはいらない。現実的なエリアとしての事務デスクは、最低ひとつあれば充分かもしれない。この時代の実際のデスクとは、家具そのものではなく、デジタルのデスクトップやノートPCを意味するのだから。

オフィスのワーキングエリアを拡げよう

午前9時から午後5時までの機能的な建築様式から離れてみる。今、インテリアは従業員と同じく柔軟だ。©shutterstock

オフィスのワーキングエリアを拡げよう

オープンプランのオフィスでは、固定されたあらゆる機能的な空間割り当てから解放され、コミュニケーションや熟考のためのエリアが提供される。©shutterstock

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