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2020.Vol.05

コーナーベンチのルネサンス

The renaissance of the corner bench

コーナーベンチには古臭いイメージがある。リビングルーム用の家具として最後に流行ったのは、ダイニングキッチンがまだ「パーラー(応接間)」と呼ばれ、どこか素朴さがあった頃までさかのぼる。リビングをデザインする際に、既成概念にとらわれずに考える方がいい理由はたくさんあり、まさに今、コーナーベンチ熱が再燃している理由はそれだ。おばあちゃんの台所で感じた居心地のよさを思いださせてくれながらも、モダンで洗練されたイメージとひと握りの新しさを併せ持つコーナーベンチ。そしてその魅力的なL字型は社会性を象徴している。ソファに比べ座るスペースが限られていないので、詰めて座ればもう一人分の場所を確保できる。インテリアという意味でも、活用するのが難しいコーナーにぴったり収まるベンチは、効率的な空間を感じさせるものである。

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来客たちはコーナーベンチでくつろぐのがお気に入りだ。©shutterstock

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ウォルター・ノルの新しいモデルは、それまでの時代遅れというイメージを完全に払拭した。ウォルター・ノルのTogether Bench。 ©Walter Knoll

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