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2020.Vol.03
ダークカラー:
ドラマチックな色づかいの新しいキッチン
Dark Colour: The New Kitchens in Dramatic Colours
長い間、キッチンは機能的な空間として扱われてきた。そしてその空間の客観的な清潔さを確認する最善の方法は、背景を明るい色にすることだった。作り付けの食器棚とキッチン家電には、それにふさわしく定番の白が使われていた。しかし今、キッチンは会話を楽しむリビングエリア、そしてとりわけ審美的な居住空間としてより私たちのための場所になり、その色使いもアップデートされてきた。最近のトレンドでは、ダブグレーからエレガントブラックまでのダーク系カラーを作業台やフロントパネル、壁にも使用する傾向が見られる。ダークカラーのインテリアにおいて、照明は最も重要な要素である。これまではシンプルなシーリングライトだったが、今どきのドラマチックな雰囲気は、戦略的に配置されたスポットライトや表からは見えないLEDテープライトのおかげである。居心地のよい雰囲気を保つために、それぞれのエリアを強調しながら他のエリアは暗いままにしておく、あるいはインテリジェントな照明システムを使って1日の時間や雰囲気にぴったりのムードをデジタルで調整することもできる。
ダークカラーがメインのキッチンでは、空間の境界線が曖昧になる。背景色と対比する色づかいの家具を置くことで、さらにドラマチックな空間に仕上がる。©shutterstock
グレーや黒を使ったインテリアでは、戦略的に配置したスポットライトでダイニングテーブルや作業台などに視線を集中させる。©shutterstock
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