2019.Vol.04

黒への回帰

BLACK IS BACK

暗い壁というと、思春期における反抗のイメージがあり、黒のインテリア小物は、ゴシック様式の信仰的なイメージを呼び起こさせる。厳密には色ではなく、すべての色の不在に過ぎないその色がじわじわと住空間に戻ってきている。白と同様に、黒は理想的な舞台である。黒は独立したアクセントを生み出すように使うと、量的なコントラストにより特に強調されて見える。大きな葉を持つ観葉植物や錆びた金属、強い色を伴う復活した「トロピカル」スタイルに黒い壁が特によく合うのはこのためである。よく言われる、黒は部屋を狭く見せるという考えは時代遅れだ。黒は立体的に奥行きのある印象を与え、部屋の縁を弱め、ドラマティックさを加える。白い部屋にちょっとした黒を入れる逆の演出はもっと気楽にできる。この二つの非彩色は共に印象的で時代に左右されないようだ。

黒の塗装は特に寝室に鎮静効果をもたらし意図的に配置した小物を引き立てる。©shutterstock

たくさんの黒で素朴に:インテリアが明暗のコントラストと二つの色合いの間の空間を巧みに扱っている。©shutterstock

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